ドキッとしたひとこと「お母さんが、やって!」

ある日から、毎日の宿題の内容が変わり、足し算から引き算に変わりました。
娘はなかなか理解することができず、宿題をやらないと言い出す日があり、私が宿題を手伝っていました。

そんなある日、何か娘が気に入らない物言いを私がしたようで「おかーさんが、やって!」と言います。(何をおっしゃいますやら。誰の宿題ですか!)と、私もカチンときて「おとーちゃんに、おしえてもらい!」と、言います。

娘も「おとーちゃんのほうがやさしいし、ちゃんとおしえてくれるしー」と夫が帰宅するまで宿題をやろうとしない日が続きました。夫も親切に娘に宿題を教えていて「おかーちゃんは、いじわるだー」と、言っていました。それを聞いた私は心の中で(ムッキー!コノヤロー!生意気な奴め!)と思っていました。

しかしある日、おとーちゃんとの間でも同じことが勃発。
仕事帰りでつかれていた夫は「自分の宿題だろー!」と、さじを投げてました。
それで、父子で口げんかがはじまっていました。
娘はたいそう拗ねて、1日中、フキゲン。

これは非常にまずい状態である!と、親の態度を改めることに。

書籍など参考にしてわかったことは、

・今まで親が娘に対して色々口を出し過ぎていたこと
・あれやこれやと色々手を出し過ぎていたこと
・見守ることにしびれを切らして、すぐに口や行動にでていた気の短さ

そういうのが続いていると当然、娘は困った時は親がやってくれるものだ。と思うようで、自分でやろうと思わず、なんで親がやってくれへんねん!と、怒りが湧いてくるようでした。

今までは、「お母さんが、やって!」という前にすでに行動していたようですが、小学生になったんだから自分でやるだろう。と、私は思っていたら、娘は親がやってくれるのを待っていたので、「お母さんが、やって!」が連発されるようになって、ことの重大さに気づいたのでした。

「○○ちゃんのおかーさんは、なんでもやってくれて、すごくやさしいのに、わたしのおかーさんは、なにもやってくれないので、腹が立ちますー」と言われているような気にもなって、そう思われないために、あれこれ、口やら手を出していました。

優しいお母さんでありたいと思って私が行動していたことは、ただ私が優しいお母さんでありたいだけで、娘からもそう思われたいという行動でしかありませんでした。夫も同じ。

私の思い込んでいる「優しいお母さん」の何が厄介かと言うと、私が優しいお母さんになれたと満足しているだけで、子どもが自分でやろうと思う気持ちを摘んでしまっていたりしていることでした。

いつまでも親が面倒みんねん。これが続いたら、一生親がやらなあかんようになるやろ。親が死んだらどうすんねん。と言った、疑問は、親自身の行動を改善しない限り、付きまとうのだなあと思いました。

まだまだ「お母さんが、やって!」は、すべて消えたわけではありませんが、
私の行動を改め、娘にも、
自分でできることは自分でするように。
お母さんはお母さんしかできないことをやります。
という感じの姿勢になってから、宿題も帰ったらすぐに自分ひとりでやるようになれました。
小学校の用意も、今まで私が手を出す面もありましたが、それが一気に減り、おかーちゃんはこれやっておいて。と、娘ができないことだけ頼まれるようになりました。
ただ、突き放し過ぎていないかと、少し不安になることもあります。

忘れ物に対しても、無頓着で「忘れたのはお母さんのせい」とまで言われていました。他のお母さんが「忘れ物は親が試されている問題でもある」というのを思い出しながら、忘れ物に対しても、注意するように、よくチェックできるようになりました。

ほんとうは、入学前にしっかりしていなければいけない部分でしたが、私も考えが甘く、ちゃんとできていないことを私自身自覚するのが夏休み中に娘の発言にドキっとしてからだったので、遅くなってしまいましたが、なんとか持ち直していけるようになりました。
ほんとに、学校の先生には1学期の間、大変な迷惑をかけただろうなと反省していると同時に、その間、あたたかく見守ってくださっていたことに、感謝しています。

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