宿題をうまくこなせない時に思い悩んで読んだ本『頭がいい親の上手な叱り方』

小学2年生の夏休み明けくらいから、帰宅して宿題をうまくこなすことが難しくなっていました。

私が声をかけても、ごろごろしていて、無視していたり、わざとかと思うほど、宿題をやろうとしない。というのが続いていたので、私もついつい口うるさく「宿題は?」「帰ったらすぐ宿題だよ。」「まだ、宿題できてないの?」「なんでやらないの?!」「宿題をやりなさいー!」と、言う日々が続いていました。

娘の宿題に関わりたくない。とさえ思っていたので、夫に任せてみたりもしました。
「おとうさんは、いい。おかあさんは、きらーい。」
とまで言われて、カチン。ときたこともあります。

母親からしてみると、・・・というか、私の場合でしょうか。
子どもが、宿題をなかなか終わらせてくれないというのは、何と言ったらいいのでしょう。
とにかく、ものすごくストレスを感じ、得体の知れないイライラで疲れます。

「やらないの。じゃあ、知らない。私の宿題じゃないしね。」と、開き直ったり、気持ちを切りかえることもできず、宿題が終わるまで、すごく気持ち悪い気分でした。宿題を何とか終わらせても、気分はスッキリすることなく、気持ちよさもなく、(このままでは、いけないなあ。)、(これは叱り方がダメなんじゃないか?)と、思って、高橋 愛子さんの『頭がいい親の上手な叱り方―現場カウンセラーが証す賢いコツ!』という本を買いました。

たまたま見つけて買った本ですが、このときの私は、叱ってやろうと思ったんでしょうね。

このうまくいかない1,2ヶ月は、私と娘にとってはとてもよくなかった期間で、娘は宿題だけではなく忘れものも多かったり、学習意欲も低かったりして、私はかなり凹んでいて、「ただいまー!」と元気に帰ってくるのが楽しみだったのに、このときは、娘が帰宅する時間が近づくと憂鬱だったりすることもありました。

この期間は、娘もすごく反抗的だったし、やる気も低く、言葉づかいもきつかったです。
本を読んでわかったのは、私が原因だったのだと、反省しました。

娘から逃げようとしていたり、距離を置こうとしていたり、しっかりと彼女のことを見てあげられてなかったのが原因です。

私が変わったこと・変えたこと・やったこと

  1. 宿題をしなさいと言わないようにした
  2. 横で見てるからね。と、ずっと娘を見た
  3. 宿題が終わったらいっしょにおやつを食べる約束をした
  4. 私が毎日書いている音読の感想をいっぱい書いた
  5. 娘の話を一生懸命聞いて関心を持つようにした

宿題をしなさいと言わないようにした

とにかく宿題をやらせようと、私は”「宿題は?」「帰ったらすぐ宿題だよ。」「まだ、宿題できてないの?」「なんでやらないの?!」「宿題をやりなさいー!」”といったことを常に口にしていました。

特に「はやく~」という言葉が娘はすごくいやだと言っていたので、「はやく~」は絶対言わないようにしました。これは宿題の時ではなく、朝、学校行く前に私がよく言っていたそうです。
何かさせようと指示をだしたり命令をするような言い方をやめて、自分からやるまで、ぐっと我慢しました。

横で見てるからね。と、ずっと娘を見た

宿題はあなたが自分のためにするもの。だから私は何もしない。知らない。
たぶん、私は娘から見ると、こういう態度だったのでしょう。

本当は、娘は宿題は一人でできるくらいまで成長していました。
娘が宿題をしているという姿に、私が関心を持っていればそれだけでよかったようです。

宿題が「わからない。わからない。全然わからない。」と言って、問題すべてを教えて。というようなことも言ってきて、イラッ「自分で考えなさい!」というようなことを言っていました。
そこから言い争いになることも多かったのですが、ほんとはわからないわけではなかったし、教えて欲しいわけでもなかったのです。

「横で見てるからね♪」と、娘が宿題をやっている姿を見ていると、「わからないなあ・・・う~ん。」と、教科書やチャレンジを出してきて、自分で調べて、考えていました。私はそれを見ているだけです。

たまに「おかーさん、どうおもう?」と聞いてくるので、「そのやりかたがいい感じだと思うよ」と言ったりすると、また自分で考えて、ちゃんと問題を解いていました。

今まで、関わりたくないと思って、夕飯の支度をはじめたり、その場から私が逃げたりしていたのが、すごく良くなかったのだと思いました。当たり前なのに、なかなか気づけませんでした。

宿題が終わったらいっしょにおやつを食べる約束をした

横で見ている期間が続くと「しゅくだいはひとりでやるから、ごはんつくってきて。」と、言われるようになりました。そう言われたので「あ。うん。じゃあ、作ってくるよ」と、そのまま夕飯の支度をはじめたら、後ろで娘がウロウロ。(あれ・・・宿題・・・は?)

もともと気のやさしい人なので私を気遣ってそんなことを言ってみたものの、やっぱり本音は横で見ていて欲しかったのだと思います。

ひとりでやるといっているけど、やっぱりちょっと不安だったのかと思って、私はちょっとの間席を外して、おやつの準備をすることにしました。宿題終わったら一緒に食べようと。

私がおやつの準備をしている間に、娘は宿題も時間割も終わらせて、にこにこしながら待っていました。顔には「わたし、すごいでしょ?」って書いてありましたけど。(笑)

ちょっと大げさすぎるほどに「おおお!すごい!宿題も時間割も終わってたの?やるねえ!!」と言うと、もう、嬉しくてたまらないような顔をしていて、かわいかったです♪

それから、娘はすごく成長たなあと感じるほどになりました。
私が変わるだけでこんなに娘が変わるとは思ってもみませんでした。娘にとって私という存在が、大きな影響を与えているというのを、自覚して気が引き締まった瞬間です。

私が毎日書いている音読の感想をいっぱい書いた

娘の宿題には音読があり、聞いたら保護者がサインなどをするようになっていました。
それまで「ききました」だとか10文字くらいしか書いていませんでしたが、ここに音読以外のことでも今日できたことを書いたり、うまくできたことを褒める内容などふまえてギッシリ書きました。
それに、先生からちょっとしたコメントがもらえると、すっごく嬉しい!といって帰ってきてすぐに先生からのコメントを私に教えてくれるようになりました。(ホントはずっと前から、教えてくれてたんですけど、私はちゃんと聞いていなかったと思います。)

娘の話を一生懸命聞いて関心を持つようにした

娘は起きている間ずっと話しているほどよくしゃべってくれるので、めんどうになってあまり聞いてなかったり、相づちも「へー。」だとか、関心のなさそうなものになっていました。

でも、「なになにがあったんだよ!」と言ったら、「あ、昨日いってたあれのこと?」「そう!きのうのあれがね!~~」といった感じでちゃんと話を聞くようにしました。ずっとおしゃべりしているので、私の本音は大変・・・ですが・・・。

娘の話は聞いてないわけではなかったのですが、宿題のことで言いあったりもよくしていたので、会話するのもいやになっていた時期で、相づちや会話もそっけないものになっていたのだと思います。

私からの愛情や関心が感じられないことが、娘の不安になっていたり、やる気をなくす原因になっていたのだと思いますが、本を読んだことがきっかけで、母子の愛情や信頼について考え直すことができて、今うまくいってます。
この調子だと、冬休みに娘の苦手な文章問題を二人で克服できそう。

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