京都のスーパーでは、こんなお漬物を見かける季節となりました。
これは、京都の三大漬物のひとつと言われる、すぐき漬。乳酸発酵漬物です。
年末から年明けくらいから去年収穫されたすぐきがスーパーに並んでいました。
すぐきは、千枚漬と同じく高級品なので自宅で食べるものは安価なものを購入しますが、私が贈答用に、千枚漬やすぐきを買うのはこのお店です。
すぐき漬けは高級贈答品だった
今では誰でも気軽に買えるようになっていますが、江戸時代初期から上賀茂の特産漬物として洛中の上層階級の人に贈られ、食べられていました。
すぐき漬は乳酸発酵漬物
すぐき漬けは、いろんな乳酸菌が含まれており、乳酸発酵漬物で珍しいものだと言われています。少し前に、すぐき漬からラブレ菌が発見されたという話題をお店で見ました。
すぐきは食べると、ちょっと酸味があり、買ったところによって、当然ですが味も違っています。
千枚漬とすぐき漬け
四国の実家に手土産に京都の漬物として持っていくと、千枚漬などのさっぱりとした上品なお漬物のイメージもあるため、京漬物への期待度が高すぎて、すぐき漬けはあまり「おお~!」という反応がいただけません。
千枚漬は、昆布を使って酢漬けした浅漬け。昆布のとろみや、甘酸っぱい感じが好評です。
すぐき漬は、すぐきと塩を発酵させたら、乳酸発酵漬物で、酸味と塩味の、素朴なお漬物。
あと、柴漬けもあり、柴漬けは、味が想像できるためか、無難だけど好評です。
すぐき漬は、すぐきが手に入らず自宅で作れない、そして京都以外であんまり売っているのを見た事がないので、珍しいと思います。
年末から年明けにかけて、すぐきの新漬けの注文ができます。
添加物を使用しておらず賞味期限が短めなので、そこだけ注意してくださいネ。オンラインショップ限定のお試しセットもあります。
追記:2012年1月9日
上賀茂神社に初詣に行った時に、すぐきにまつわる展示を見ました。