娘とトンボとクモの話

ある日、子どもたちがトンボを、捕まえてきました。
子どもたちがトンボを捕まえてはしゃいでいると、トンボの羽がいたんでしまい、トンボは飛べなくなりました。

トンボを眺めて遊ぶことも終わったので、トンボは庭に逃がしてあげることになったようです。そして、違う遊びをして、娘のお友達が帰った後、私が庭を見ていると、こんなことがありました。

娘とトンボとクモの話

「娘、ちょっときて。トンボがクモに食べられそうだよ。」

娘は、なになになになに?と、やってきます。
お昼に遊んでいたトンボは飛べないので、クモにつかまっていました。

娘「おかーさん!トンボ食べられちゃうよ!」
私「そうだねぇ。」
娘「はやく、たすけてあげて!もう糸でぐるぐるまきにされてる!」
私「うん。」

私はトンボがクモに捕まっている様子をずっと見ていたのですが、娘は私にトンボを助けてほしいと言ってきます。自分はクモが怖くて助けられないのでとのこと。

娘「おかあさんの、ばか!なんでたすけてあげないの!かわいそうやん!」
私「うん。かわいそうだなって思ってる。」

私は昼間の出来事を話しました。
娘も昼間の出来事を思い出したようです。
でも助けてあげてと、言ってきます。
私も、クモに食べられそうになっているトンボを見た瞬間、助けてやろうかなと思ったのは事実。
でも、娘にちょっと教えたいことがあった。

私「おかーさんも、助けようと思ったけど、助けないことにしたんだ。」
娘「わかるよ。わかる。」
私「おかーさんは、どうしたらいいと思う?」
娘「それでいいと思う。でも、トンボがかわいそうだった。」
私「そうだね。でも、クモが悪いわけじゃないよ。」
娘「わかる。」

なんか二人で、やりきれない切ない気持ちになった、初夏の夕方の出来事でした。

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